

第4回 良いプロンプトの作り方
~生成AIを使いこなすために、仕事の目的を明確にする~ ChatGPTなどの生成AIを業務で活用する際、重要になるのが「プロンプト」である。プロンプトとは、生成AIに対して入力する指示や質問のことだ。同じ生成AIを使っていても、指示の仕方によって、得られる回答の質や実用性は大きく変わる。 では、良いプロンプトとは何だろうか。 1.良いプロンプトは、良い質問から始まる 生成AIに「売上を増やす方法を教えて」と入力すれば、さまざまな販売促進策が提示されるだろう。しかし、その回答が自社にとって有効であるとは限らない。 例えば、飲食店であれば、客数を増やしたいのか、客単価を上げたいのか、リピーターを増やしたいのかによって、取り組むべき施策は異なる。また、予算や人員、立地条件などによっても、実行可能な方法は変わる。 そこで、「沖縄県内で飲食店を経営している。平日の客数が少なく、売上が伸び悩んでいる。追加の広告費は月3万円以内とし、既存の従業員で実行できる集客施策を5つ提案してほしい」と指示してみる。 このように、背景、課題、制約条件を具体的に伝えることで、


当たり前の先へ
~経営力向上を目指して~ 前回は、「当たり前のレベルを上げることが企業の成長につながる」というテーマのもと、「雨が降ったら傘をさす」という内容のコラムを掲載した。 今回は、「当たり前の先」を考えることで、企業経営の基盤づくりに取り組んでいる事例を紹介しながら、さらに検証していきたい。 理念を軸に、地域の可能性を切り拓く 沖縄本島北部の「やんばる」にあるOSC(おきなわ さかな カンパニー)は、以下の3つの経営理念・コアコンセプトを軸に、沖縄ならではの海洋資源を活かした事業を展開している。 沖縄の海の魅力を世界中へ 沖縄経済に好循環を生む 人々の生活に潤いをもたらす 同社の大きなミッションは、地元の漁師である海人(うみんちゅ)と密接に連携し、海洋生物の収集・輸送から飼育展示までをワンストップで提供するという強みを活かして、地域経済の好循環を生み出すことである。 一企業の取り組みとしては、非常に壮大な理念である。 しかし、素晴らしい理念を掲げるだけで、経営がうまくいくわけではない。 同社も、経営を軌道に乗せるべく努力を重ねる一方、「やんばる」という地


【進化系管理会計コラム】第3回:損益分岐点は、「いくら売るか」ではなく、「いくら利益が出るか」で考える
今回は、損益分岐点【貢献利益】について考えたい。 タイトルを「パッと」見て、「聞いたことない」と思われたと思う。 一緒に考えてほしくて、造った、仮の用語である。 損益分岐点は、英語では、Break Even Point で日本語にすると「収支トントンになる境目」。つまり、「売上高と全ての費用が同額で、利益がゼロ」になる点である。 「全ての費用」を、「変動費」と「固定費」に分けるとすると、損益分岐点は、 売上高 - 変動費 - 固定費 = 0 と定義できる。 固定費を移項すると、 売上高 - 変動費 = 固定費 になる。 つまり、 貢献利益 = 固定費 である。 「貢献利益=固定費」となる貢献利益を、損益分岐点【貢献利益】と仮に呼びたい。 これを、直観的に分かるようにグラフにするとこうなる。 図①「貢献利益=固定費」 「あれ?こんなにシンプルだっけ?」と思われた方も多いのではないだろうか? 普段、よく目にするグラフは、こうなっている。 図②「売上高-変動費-固定費=0」 これは、「売上高-変動費-固定費=0」を直観的に分かりやすくしたグラフである。



