

【代表メッセージ】人間の本質を経営に活かす【理念経営㊺】
先日、大阪で「ジャパネットたかた」の創業者・高田明氏の講演会を聴く機会を得た。「夢を持ち続け日々精進」と題した講演で、「今、この時を大切に生き続ける事が、将来の自分自身をつくる土台になる。過去や将来にとらわれすぎて、今を疎かにすると、些末なことや抽象的な事象にとらわれて自分自身の本質を磨くことができなくなってしまう」という言葉が心に残っている。 高田氏は常に「今」を大切にし、日々精進してきたという。その結果、消費者の心を捉えた氏のメッセージは茶の間の生活者に届き、日本有数の会社へと成長を遂げたことは周知の事実である。 ただやみくもに頑張るのではなく、夢を持ち続けて、少しでもその夢に近づくために日々精進した、という高田氏の言葉には説得力があった。 また、講演の中で 「人は人の為に働いてこそ、人である」 という松下幸之助氏の言葉を紹介して、「人間の本質は利他性にある: 人は他者の為に尽くすことで、自らの価値を発揮し、社会に貢献できる 」といい、自身も出身地の長崎県佐世保市を中心に地域社会の成長・発展に貢献していく事を生き甲斐としているそうだ。.


【代表メッセージ】名刀も研がずば錆びてしまう、日ごろからの研鑽が大事【人間力向上㊺】
今から数十年前の話になるが、私が大学生のころ恩師から次のような激励ともいえぬ言葉をいただいた。 「名刀も研がずば錆びてしまい、いざという時に使いものにならなくなる。ナマクラでも平静から常に手入れしておけば、それなりに使えるようになる。君たちは幸か不幸か、凡人に生まれ、少なくともエリートとは言えない。であれば、常日頃から自分自身を磨いて少しでも使えるような人間になって欲しい」 その時は「何という励まし方だろう」と思っていた(真実を言っただけで、励ます意図はなかったかもわからない)が、今こうして60数年の人生を歩んできて、経営コンサルタントとして、ひと様の会社経営の支援・アドバイスを職業としている事は、当時の恩師の言葉を自分なりにしっかり受け止めて少しでも実践してきたからではないだろうか、と自分自身に少しは納得している。 (数年前に恩師にそのことを言ったら、そうだっけ?としらを切られたが・・・) 私は常日頃から若い人たちに、こんなことを言っている。 「20代はいろんな事を経験して、視野を広めたらいい。失敗もたくさん経験して何が大事かというこ


【代表メッセージ】経営者の社会性と覚悟 ~逆境に耐えうる精神力と成長意欲~【理念経営㊹】
前回、長寿企業(百年企業)を目指すうえで何が必要かを述べた。 人間学を学ぶ月刊誌『致知10月号』の「四書五経の名言に学ぶ」連載第38回で東洋思想研究家:田口佳史氏は次のように述べている。 「天の将(まさ)に大任を是(こ)の人に降(くだ)さんとするや、必ず先(ま)づ其(そ...


